頑張っても無駄だと感じてしまう小学生へ…努力は報われないのか?

頑張っても無駄だと感じてしまう小学生へ…努力は報われないのか?

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

頑張っても無駄だと感じてしまう小学生へ…努力は報われないのか?

 

うせやっても

 

無理だし。」

 

 

自己肯定感の低いお子さんが

 

よく言う言葉です。

 

 

人はよく他の誰かと比較されます。

 

子どもでも、大人でも…。

 

 

比較される中で

 

一番になるというということは

 

すごく難しいことです。

 

 

何人で競っていても

 

一番は一人しかいませんからね。

 

 

努力で順位を上げることは

 

十分可能でしょう。

 

 

しかし、圧倒的に能力が違う相手を

 

目標にして、

 

一対一の比較をしてしまうと…

 

 

 

 

努力は報われないと

 

感じてしまうかもしれませんね。

 

 

特に数値で結果が出るものよりも

 

客観評価によるものの方が

 

残酷かもしれません。

 

 

やはり、得手・不得手、

 

向き不向き、器用不器用、

 

色々ですし、

 

 

時間・環境・運・指導者・

 

使えるお金によっても

 

有利となる側は出てきます。

 

社会は不平等です。

 

 

しかし、

 

 

僕は努力することの重要さを

 

子どもたちに伝えてきました。

 

それを汚い大人の欺瞞とは

 

思いません。

 

 

なぜなら、

 

 

自分の限界を超える

 

子どもたちも

 

たくさん見てきたからです。

小学校3年生

Aちゃんの場合

 

僕は小学校で通常学級だけでなく、

 

特別支援学級の担任も経験しました。

 

 

彼らは一般平均よりも

 

苦手なことが多かったです。

 

 

重度の知的障害と

 

肢体不自由がある

 

小学3年生のAちゃん、

 

 

彼女は普段車椅子を使用し、

 

階段では車いすから降りるものの

 

手すりにつかまりながら

 

上り下りする生活をしていました。

 

 

その学校では特別支援学級と

 

通常学級の交流が盛んだったので、

 

Aちゃんを通常学級の体育の授業に

 

参加させてあげました。

 

 

大勢の仲間と

 

授業に参加できることに

 

喜んでいたものの…

 

 

活動内容はサッカー。

 

 

上手く行かずAちゃんは

 

イライラしていました。

 

 

ボールが足に当たっても

 

思った方向にボールは転がりません。

 

 

ずっとボールを追っていると

 

足が疲れて転んでしまいます。

 

 

教室に戻ってもAちゃんは

 

イライラして

 

僕の手をひっかきました。

 

 

それでも、

 

体育に参加したい気持ちは

 

見せるので

 

継続して参加させましたが、

 

 

そのたびに彼女は

 

イライラを抱えていました。

 

 

ある日、10mほどの距離を

 

カラーコーンを避けながら

 

ドリブルしていく練習をしました。

 

 

Aちゃんはカラーコーン無しで

 

10mドリブルすることになりました。

 

 

それはAちゃんにとって

 

途方もない距離のはずです。

 

 

Aちゃんの番になり

 

彼女はドリブルを始めました。

 

少しづつ少しづつ…。

 

 

どれだけ時間がかかったでしょうか、

 

その場にいたみんなが

 

Aちゃんを応援せずには

 

いられませんでした。

 

 

その声に応えるように

 

Aちゃんは

 

ゴールに近づいてきました。

 

 

彼女は10mのドリブルの課題を

 

クリアしました。

 

 

大歓声を受けながら、

 

満面の笑みを浮かべました。

 

 

次の時間彼女は

 

僕をひっかくこともなく、

 

疲れ切って寝てしまいました。

 

 

その日は僕も

 

起こすこともせず

 

そっとしておいてあげました。

 

 

なぜなら、

 

彼女は偉業を成し遂げた

 

直後だったんですから。

 

 

いつでも、

 

乗り越えるべきは自分。

 

自分を越えるために努力を続ける。

 

 

そんなことを教えられた場面でした。

 

 

 

 

 

 

 


スポンサーリンク
トップへ戻る