不登校は不幸じゃない!学校に行くのが怖い子どもと僕の後悔
鬼のように
恐ろしい親父から
叱られるのが怖くて、
どんな嫌なことがあっても
体調不良以外で
学校を休むことは
許されなかったモンちゃんです。
根性論が主流の
昭和生まれですからね。
「給食に嫌いな野菜が
出るから行きたくない。」
とか、ありえなかったですよ。
当然、
モンちゃんの子どもについても
そんなことでは担任に相談したり
休ませたりなんかしません!
これは学校に対して
どう思っているとかは関係なく、
自分に甘すぎる人間に
したくないだけです。
食事に関しては、
アレルギーがあるなどの
事情があるなら別ですけどね。
低価格で栄養価まで
考えられた食事を出してもらって
不平・不満を言う意味が分からん…。
嫌なら減らせばいいだけ
なんですから。
ただ、
やはりワガママに近い話だけでは
ないですからね。
学校に行くことに
恐怖心をもつお子さんも
幾人か見てきました。
小学校5年生のAちゃんの話
Aちゃんは
重度のアトピーがあるものの、
親御さんがステロイド外用薬を
使用するのに抵抗があり、
漢方薬で治療していました。
しかし、
目に見えるような効果はなく
Aちゃんは「かゆい、かゆい。」と
学校でも常に体をかいていました。
Aちゃんからはポロポロと
白い皮膚片が落ちるため、
他の子達も
否定するような発言こそ
なかったものの、
Aちゃんと積極的に
関わろうとはしませんでした。
そんなみんなの態度を
Aちゃんは敏感に
感じ取っていました。
「私が行くとみんなが嫌がる。
行きたくない。」
教室に入る直前、
なだめる僕に
体を震わせながら訴えました。
彼女は低学年の頃から
不登校気味で、
来れる日は保健室に登校し、
気持ちを振り絞って
2・3時間目に教室に向かう
という日々が続いていました。
一学期は僕と二人三脚で
頑張って今までにないほど
登校しました。
しかし、二学期途中から、
以前のようにほとんど
学校に来れなくなってしまいました。
立場もあり、
安易に
「大丈夫だよ。」
「頑張ろう。」
なんて言葉を
かけ続けてきてしまったことに
今も罪悪感が残ります。
学校にいかないなら
どこで、何をするか!
仕事は
直接人とほとんど関わることなく
すすめていくことができるものも
あります。
しかし、学校は
必ず集団で学ぶ場です。
集団で過ごすことを
望まない子どもも、
強制的に大人の価値観と義務、
労働時間の確保のために
登校をうながされます。
Aちゃんのようなお子さんに
今だから言います。
「無理して学校に
行かなくていいよ。」
「ただその分、
自分でやらなきゃいけないことは
あるし、
自分の居場所を探すことを
止めちゃいけない。」
しかし、本音とはいえ、
この発言も無責任なのは
分かっています。
子どものために仕事に
支障がでるかもしれませんね。
他の兄弟には行くように
うながす不公平感が
生まれるかもしれませんね。。
しかし、システムが
整備されてない以上、
行かせるか休ませるか、
腹をくくるべきでしょう。
平成28年度の
文部科学省の調査では、
小学生の不登校約3万人。
中学校では約10万人。
そのほどんどが、
フリースクールなどの
他の受け皿なども
使えていないのですから…。
長期の休み明け、
新学期の初日などは
非常に不登校が増える
タイミングでもあります。
無用な心配となるよう、
子どもたちの心身のケアを
日頃から心掛けていきましょう。